私が岡田工業に入社したのは代表就任した2022年の14年前、2009年です。大学院修了後、自動車会社でエンジニアとしてエンジン開発に携わり、その後今の岡田工業に入社しました。
岡田工業の最も古い事業は、住宅用のユニット鉄筋の製造です。「ユニット鉄筋」のユーザーは建築現場の業者さんで、当時は今よりも職人気質の方が多くいらっしゃり、よく現場に呼ばれ、鉄筋の納まりや至らない点など指導頂いたのを覚えています。そんな時は、「ピンチはチャンス」と捉え、その時にできる最善の行動を考え、お客様に誠意に対応する。ピンチの状況は、対応次第で、逆にお客様に認めてもらうチャンスだというマインドで取り組んできました。
受注は当時のおよそ3倍に拡大し、年間17,000棟以上の住宅のユニット鉄筋を関東一円に供給させて頂いております。
当社では受注が拡大していく中で、手作業だった社内業務の多くをシステム化し、受注拡大に対応できる体制を構築してきました。自社システム開発の他、RPAやAI等、積極的に導入を推進しており、業界内でのIT推進リーダーとなれるよう今後も積極的な導入を進めて参ります。
岡田工業の理念は、「市場のニーズを先取りし、お客様にとって最良のサービスを提供する」ことです。
「住宅用ユニット鉄筋」事業拡大の過程で、海外関連会社の立ち上げを経て、鉄筋以外の新たな事業がいくつか生まれています。海外関連会社を活用した、CAD製図事業とCG/VR/メタバース制作事業、海外人材に日本の木造文化・技術を指導するトレーニング事業、鉄筋以外の建材販売事業、いずれも住宅・建設領域に向けたサービスで、お取引先様の困りごとを解決しようという目線から生まれた事業です。これら事業の活動を通して、お取引様から頂ける感謝の声が私たちの原動力です。
私の入社当時、従業員30名程度でしたが、現在、当社従業員100名、海外関連会社含めると総勢200名となり、日本国内、海外拠点とも多彩なメンバーが揃っております。
岡田工業は創業60年ですが、これからも新たな価値あるサービス開発にチャレンジしつづけ、100年企業を目指してメンバー一丸となって活動して参ります。
代表取締役社長
岡田 健太郎